蓄音機 / 金子みすゞ


「蓄音機」

大人はきっとおもっているよ、
子供はものをかんがえないと。

だから私が私の舟で、
やっとみつけたちいさな島の、
お城の門をくぐったとこで、
大人はいきなり蓄音機をかける。

私はそれを、きかないように、
話のあとをつづけるけれど、
唄はこっそりはいって来ては、
島もお城もぬすんでしまう。

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by yamanomajo | 2017-08-10 12:16 |

孤独、自然、瞑想、哲学、生命。


by 三浦花心
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