森の生活 / ヘンリー・D・ソロー


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私が森へ行ったのは、思慮深く生き、人生の本質的事実のみに直面し、人生が教えてくれるものを自分で学び取れるかどうか確かめてみたかったからであり、死ぬときになって、自分が生きてはいなかったことを発見するようなはめには陥りたくなかったからである。人生とはいえないような人生は生きたくなかった。生きるということはそんなにも大切なのだから。また、よほどのことがないかぎり、あきらめるのも嫌だった。私は深く生きて、人生の精髄をことごとく吸いつくし、人生とはいえないものはすべて壊滅させるほどたくましく、スパルタ人のように生き、幅広く、しかも根元まで草を刈り取って、生活を隅まで追い込み、最低の限界にまで切りつめてみたかった。そして、もし人生が厳粛なものであるとしたら、身をもってそれを体験したかった。

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by yamanomajo | 2017-06-03 14:55 | 言葉