ウィトゲンシュタイン全集1 / L.ウィトゲンシュタイン


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神と生の目的とに関して私は何を知るか。
私は知る、この世界があることを。
私の眼が眼の視野の中にあるように、私が世界の中にいることを。
世界についての問題となるものを、我々が世界の意義と称することを。
世界の意義は世界の中にはなく、世界の外にあることを。
生が世界であることを。

生の意義、すなわち世界の意義を我々は神と称することができる。
そして父としての神という比喩をこれに結びつけること。
祈りとは世界の意義についての思想である。

世界の出来事を私の意志によって左右するのは不可能であり、私は完全に無力である。
世界は私の意志から独立である。

神を信じるとは、生の意義に関する問いを理解することである。
神を信じるとは、世界の事実によって問題が片付くわけではないことを見てとることである。
神を信じるとは、生が意義を持つことをみてとることである。

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by yamanomajo | 2017-06-13 20:27 | 言葉