2017年 07月 10日
子供たちとの対話 考えてごらん / J.クリシュナムルティ 2
心は模倣をやめられますか。つまり、習慣を形作ることをやめられますか。そして、心は囚われている習慣から自由になれるでしょうか。
君の心は、習慣と習慣を生み出すことから自由になれるでしょうか。この問題にとても深く立ち入るならば、なれることに気づくでしょう。そして、新しい型や習慣を作らず、模倣のわだちに二度と陥ることなく心が新たになるとき、それははつらつとして、若く、無垢なままなのです。したがって、無限の理解力があるのです。もはや蓄積の過程がないために、このような心には死がありません。
習慣や模倣を生み出すのは蓄積の過程です。そして、蓄積する心には、衰退と死があります。しかし、蓄積しておらず、蓄えていない、毎日刻々と死んでいる心―そのような心には死がありません。それは無限の空間の状態にあるのです。
それで、心は蓄えてきたすべてのもの―すべての習慣、模倣した美徳、安心を得るために頼ってきたすべてのものに対して、死ななくてはなりません。そのときには、もはや自分の思考の網に囚われていないのです。過去に対して刻々と死ぬとき、心ははつらつとします。したがって、決して衰退したり、闇のうねりを作動させることがないのです。
by yamanomajo
| 2017-07-10 08:31
| 言葉