2018年 06月 05日
サツマイモの苗は5月上旬ごろからホームセンターなどに出回ります。
10~20本くらいの苗が束になって売られています。
買ってきたサツマイモの苗はすぐに土に植えるのではなく、
まずは家で根出し作業を行います。
根出しをせずに植えると根付きが遅くなり、葉も枯れやすく、
それがサツマイモの生長不良につながります。
去年、根出しが不十分な状態で植えたところ、
生長が一か月ほど遅れ、実もそれほど大きくなりませんでした。
これまでの経験上、サツマイモの収穫の良し悪しは、
根出しの良さと、植え付けの上手さによって決まるのではと感じています。
サツマイモの根出しの仕方はいろいろありますが、
私は適当な大きさのケースに濡れタオル(または濡れた布)を敷き、
その上に苗を並べて濡れタオルを上から被せる方法で行っています。
このまま1週間ほど日が当たらない日陰の場所に置いておきますが、
乾燥しないように上下のタオルは常に湿った状態にしておきます。
(ときどき霧吹きなどでタオルや苗の茎の部分を湿らせるとよいです)
1週間~10日もすると写真のように根が出てきます。
根出しが確認できたら植え付け開始です。
(根出しのやり方はほかにも、濡れた新聞紙にくるむ、
水の入ったバケツに苗を立てておく、などがあります)
写真のように、植えてから数日は葉がしおれ気味になりますが、
上の写真は新芽以外の葉が枯れ落ちてしまった苗です。
最初は棒状でしたが、新芽から新しい葉が生えて生き返りました。
毎年のことですがサツマイモの生命力の強さには感動します。
たとえ葉のすべてが枯れて棒状になってしまっても、
新芽や脇芽の部分が生きていれば苗が復活する可能性は高いので、
植え付け後に苗が完全に枯れたように見えてもすぐに引っこ抜いてしまわず、
数週間~1か月間くらいは様子を見て判断したほうがよいと思います。
サツマイモは人間が思っている以上に強い生命力があります。
by yamanomajo
| 2018-06-05 19:26
| 自然農