最初で最後の奇跡


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畑からの帰り道、自転車から空を見上げると、
ハッとするような光景が広がっていた。

しばらく空を眺めながら思ったこと。


今、私が目の前で見ている光景は、もう二度と起こることのないもの。
昨日とまったく同じ日は決してやってくることがないように、
今、目の前で起こっていること、その景色、光景は、
もう二度と起こることはないもの。

今ここで、目の前で起こっていることは、
過去に一度も起こったことはなく、これからも起こることはない。
最初で最後の光景。
二度と現れない光景。

“今”とは、最初で最後の一瞬であり、
二度と起こることのない永遠に最後の瞬間。

私が今見ている光景は、もう二度と起こらない。
空の色、雲の形、光と影の繊細な色合い…
それは今まで一度も起こったことはなかったし、誰も見たことがなかったもの。
その奇跡のような最初で最後の一瞬が、今、目の前で刻々と起こっている。

もうそれは二度と現れない。
二度と生まれない。
一瞬一瞬の今が、刹那に死んでいく。
二度とないものが、刻々と消えていく。
刻々と消え、刻々と生まれている。


何気なく過ぎ去っていく一日。
そんな一日の中で、奇跡と呼べる“一瞬一瞬”が砂時計のように流れている。
今まで一度も起こったことはなかったし、これからも起こることはない最初で最後の光景が、
一瞬一瞬、私たちの目の前で起こり続けている。

本当に、それはもう二度と起こらないもの。
二度と見ることができないもの。
今過ぎた光景、過ぎ去っていったものはもう二度と戻ってこない。
最初で最後の“今”の奇跡は、永遠に最後。

そのように思うと、この一瞬一瞬の今がとても尊く、愛おしく、
見逃してはいけない奇跡の贈り物や宝物のように思えてくる。
それはもう永遠に二度と見ることができないものなのだから。
永遠に最後、永遠に起こらないこと。
その永遠に最後の“今”が、私たちの目の前で起こっている。

奇跡とは、ありふれた日々の日常の中にある。
それは探したり、見つけ出すものではなく、ただそこにあるもの。

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by yamanomajo | 2018-09-11 18:47 | 思い