2020年 06月 11日
人知れず、山に入っていく。
独りの山の時間。
ひそやかに、山の中で咲く花たち。
シャガの花。
日陰を好み、日差しを避けて咲く花。
誰も来ない山奥でひっそりと咲いていた。
シャガの花言葉は「反抗」。
人目の多い日向ではなく、誰も足を踏み入れないような日陰に咲き、
その中で自己を強く主張するように美しく咲くからこの花言葉なのだそう。
この時期には珍しくトンボの姿が。
山奥で流れる小川。
太陽の光に照らされ、暗がりの中でキラキラときらめくその美しさは言葉にならない。
小川のきらめきは、いつだって魔法を奏でる。
生きた自然の宝石、命の奇跡。
山の沼地。
静寂の中で、一羽のカワセミが魚を狙っていた。
この辺りは山へと続く小道がたくさんあり、
自転車を走らせてはその小道を見つけ、見知らぬ山へと入っていきます。
山でたくさん見られるシダ。
太古を感じさせる植物。
その姿は神秘的。
高々と空に向かって伸びる木々。
木々と空と太陽の光。
山の中の合唱。
山を抜け、開けた場所は開放的な美しさ。
まだまだ見知らぬ山があり、まだ見ぬ風景があり、
そこで待つ何かがあるのではと思います。
ある朝、山道の入り口でカモシカに遭遇。
こちらをじっと見つめて、敵かどうかを判断しているようでした。
敵ではないと分かると、ゆっくりと静かに歩きながら山の中へと消えていきました。
by yamanomajo
| 2020-06-11 18:05
| 日々