2020年 12月 20日
今年もさまざまな種類の豆を収穫しました。
本金時(つるなしいんげん)。
鮮やかなワイン色が美しいです。
こちらは本金時豆の莢の中から何割かの割合で出てきた豆で、
通常の本金時よりも小さく、丸く、色はやや濃い目です。
自然交配で大きさや色合いが変化したのでしょうか。
福白金時(つるなしいんげん)。
とても美味しい豆なのですが、栽培が難しく、
同じ作付面積でも収量は本金時の1/4程度でした。
大福豆(つるありいんげん)。
福白金時よりも平べったい品種。
莢の形・色合いが美しいのが目を引きました。
収量もそれなりに良かったです。
丸うずら(つるありいんげん)。
うずら模様が特徴です。
長うずら(つるなしいんげん)。
うずら模様は同じですが、こちらは縦に長いのが特徴。
とても収量が多い品種で、今年もたくさんの実をつけてくれました。
同じ長うずら豆で色が反転したもの。
この反転した豆を蒔くと、同じ反転した豆が生るのでしょうか。
種の記憶と遺伝という観点から興味があります。
虎豆(つるありいんげん)。
今年栽培したつるありいんげんのなかでは、いちばん収量が多かったです。
煮豆の王様といわれている品種で、甘煮で食べるのが楽しみです。
虎模様のない虎豆。
虎豆の莢の中から何割かの割合で出てきました。
こちらもそのまま蒔くと、色と模様が遺伝するのかどうか興味があります。
パンダ豆(つるありいんげん)。
シャチ豆、ペンギン豆とも呼ばれています。
白黒の美しい色合いが一際目を引きます。
紅絞り(つるなしいんげん)。
赤の模様は自然の筆によるペインティングのようで、とても神秘的です。
紫花豆(つるありいんげん)。
播種数は多くはなかったですが、収量は多かったです。
栽培中に美しい赤い花を見せてくれました。
白花豆(つるありいんげん)。
紫花豆と同じくらいのサイズで、真っ白い品種。
播種数は紫花豆とほぼ同じでしたが、収量は紫花豆の1/5以下でした。
また、収穫できても、腐ったり、劣化してしまっている豆の割合が多く、
それらを除くと食べられるのはほんのわずかという感じでした。
福白金時もそうですが、白色のいんげん豆は栽培が難しい品種が多いですね。
私が住んでいる場所の気候、畑の土に合わないというのもあるかもしれません。
この2つの豆は、紫花豆(または白花豆)の莢の中から出てきたものです。
おそらく、紫花豆か白花豆のどちらかが他のいんげん豆と自然交配し、
それが遺伝して黒一色となって出てきたものと思われます。
大きさ的に同じベニバナインゲンに属する豆として見てよいようです。
来年、この黒一色の豆を蒔いてみることにします。
同じ真っ黒の豆が育つのでしょうか?
岩手みどり豆。
晩生の青大豆です。
今年は岩手みどり豆以外の大豆も育てていましたが、
ほとんどがカモシカの食害を受けて収穫できませんでした。
白小豆。
こちらはカモシカの食害を受けることなくたくさん収穫することができました。
来年はこちらの白小豆と、通常の小豆でエリモショウズという品種を育てる予定です。
豆のさまざまな色形、模様、品種・在来種の多さ、交雑や遺伝の不思議など、
年々、豆の魅力、豆の面白さにハマっています。
新たに育ててみたい品種もいろいろあるので、
来年は、他の野菜の栽培の規模を縮小し、豆の育成をメインにしようかなと考えています。
また、来年は豆の交雑・遺伝も踏まえて、種を蒔く場所や配置もよく考えて育ててみたいです。
by yamanomajo
| 2020-12-20 17:03
| 自然農