2021年 06月 29日
初夏が過ぎ、梅雨の季節になりました。
曇りや雨の日が多いですが、合間にカラッと晴れた夏日もあります。
晴れの日の早朝の畑は、ひんやりとした空気と草々の朝露に包まれ、爽やかで心地よい空間です。
朝、野菜たちの成長を見守り、その姿を愛でる時間には何とも言えない喜びがあります。
空に向かって伸びるつるありインゲン。
蔓が絡まるように少し手助けをしてあげながら、日々成長を見守っています。
つるなしインゲン。
今年も真珠のような美しい花が咲きました。
全体がピンク色のもの、白とピンクが混ざったものなど、
インゲンは品種の違いで花の色合いが異なります。
今年はつるなしインゲンの成長具合が例年と違うことに気づきました。
上の2枚の写真は、同じ品種、同じ種で育てているつるなしインゲンです。
1枚目のインゲンは葉が茂り大きく成長していますが、
2枚目のインゲンは同じ時期でも成長が乏しい状態です。
1枚目のインゲンは、今までマメ科の野菜を育てたことがない土に種をまきました。
2枚目のインゲンは、2年前にマメ科の野菜を育て、1年空けた土に種をまきました。
どうやら2枚目のインゲンのほうは連作障害が出てしまったようです。
インゲンの成長に必要な養分が足りないのかもしれません。
徳野雅仁さんの本によると、インゲンは4~5年空けて作ったほうがよいとありました。
1年空けただけでは休栽期間は不十分だったようです。
自然農の畑なので、連作についてはあまり気にしていませんでしたが、
今後はマメ科の連作障害に十分気をつけながら作付け計画を立てたいと思います。
これは、インゲンを育てている畝から不意に姿を現したトウモロコシです。
去年、この畝ではグラスジェムコーンを育てていました。
そのこぼれ種が自然に発芽し、厚い枯れ草の層をかき分けてここまで成長したようです。
生命の力強さと不思議さに感動します。
何もしなくても自然に発芽し、草の中から力強く成長するトウモロコシの姿を見て、
自然農をしていく上でのヒントを教えてもらったような気がしました。
キュウリの畝。
キュウリは梅雨の時期に入ってから成長力が一気に増してきました。
たった一日で驚くほど成長します。
左がサツマイモの畝。右が里芋の畝。
里芋。
少しずつ、ゆっくり成長しています。
ジャガイモの花。
虫の食害を受けて早めに葉が枯れたジャガイモが数株あったので収穫しました。
去年と同じく今年最初の収穫はジャガイモでした。
6月上旬に種をまいて、6月中旬に発芽した小豆。
日に日に大きくなっています。
今年はエリモショウズ、白小豆、花嫁小豆をまきました。
むくむくと大豆(枝豆)も発芽。
トヨマサリという名前の黄大豆です。
黒大豆、青大豆は7月中に種まきをする予定です。
カボチャ。
キュウリと同じく一日の成長力がすごいです。
一度勢いがつくとダイナミックに成長していきます。
果樹畑に種をまいたカボチャもすくすく成長しています。
果樹畑は果樹の周りに広いスペースがあるので、
カボチャ以外にもいろんな野菜を育てられそうです。
川口由一さんは果樹の下に大根の種をばらまきして育てておられるとのことで、
そういうことも試してみたいなと思います。
カボチャの花。
カボチャの葉の上にいたシュレーゲルアオガエル。
畑で見かける珍しい虫たち。
写真は、2年に1度くらいの割合で見かけるツノトンボ。
蝶のような触角が特徴ですね。
ときどき蝶に見間違えてしまうことがあります。
こちらもあまり見かけないトンボ。
お腹が短いのが特徴です。
調べてみたらハラビロトンボという名前でした。
普通のトンボよりもお腹が広くて平べったいのでこういう名前なのでしょうね。
スギナについた朝露。
畑は小さな宇宙。
植物、虫たち、自然の働き…
さまざまな不思議な出会いと出来事があります。
by yamanomajo
| 2021-06-29 18:24
| 自然農